さて今回は久しぶりのオールドヒッコリー トニ・ブランコモデルTB42です。
プロ本人のネームはオーダーできませんので、トニブランコ支給用…なんですかねコレ?
スペックは34インチ(約86cm)に943g…この重さが原因で支給漏れしたんですかねぇ。
ここまで重いバットを使っていたと言う話は聞いたことがございません。
この記事を編集している時点でもメルカリに同じTONY BLANCOネームのTB42がございますが、それもなかなかの重さ。
これもこれで面白いモデルですので、TONY BLANCOネームに拘らないのであれば本家オールドヒッコリーにオーダーするのがおススメです。
TB42ならではの際立った特徴を持ち、あのパワフルなバッティングの陰にはこんな工夫があったのかと感心させられたモデル。
ブランコのパワーはヤバいの一言で終わらせずバットにも注目し、なんなら是非とも実際に触れ、打ってみてもらいたいものです。
さてこのバット、記憶では当のトニ・ブランコは2012年に使用し、それ以前はミズノ以降はZETTを使っておりました。
2009年にはプレーオフ用に36インチ(約91.4cm)をミズノに発注していたなんて話もありましたね。
オールドヒッコリーではAR13も使っていたのを確認しております。
時代的にまさに違反球真っ盛り、本人のパワーならあの超低反発球も関係ないのでは…?とも思えますが、TB42は本人なりの違反球対策のバットになるのでしょうか。
まずはバレルから。
並行部は比較的長いわけではありませんが、かなり緩やかに細くすることでヒッティングエリア広くしております。
うっすらと気持ち詰まり気味な部分の塗装も薄れているのがわかるかと思いますが、後述のハンドル径もあってぜ~んぜん問題なく強い打球が飛んでいきます。
加えて太さも64.8mmと太い部類。
ガッツリパワーを稼いでおります。
バットの中心の境界は37.8mmと標準~太目。
ここはバランス寄りですね。
傾けて手に取るとこんな感じ。
やはりこの手の形状は安心感ありますねぇ。
芯の位置がイメージできないので好みでないと言う意見も耳にしますが、私はこのどこで打っても何とかなりそうな感じが好きなんですよ。
打席での安心感が違いますし、変なファールチップも気持ち減っていると思います。
カッピングも当然あり。
文化の違いですね。
そしてハンドル部。ここからがTB42の面白いポイントです。
グリップ最細部が驚異の26.8mm‼
超極太です。
基になったモデルとかあるんですかね…?
上の写真を見ての通り、継続使用で塗装が若干薄れてるんですよ。
それでもこの太さです。
940gに64.8mmのヘッドがあれど、ここまでハンドルが太いと体感のバランスはかな~り緩和されます。
何より、ボールに対して負けないインパクトが可能になります。
これだけ太けりゃな…としか言いようがないですね。
このバットであれだけ派手に振ればそりゃブッ飛んでいきますわ。
細いグリップが好みのタイプの打者には全くお勧めできない太さです。
まぁ940gはさすがに重すぎますので、現実的に試合用で使うなら890~910g程度には押さえたい所。
流石に重すぎ+極太はストレス要因です。
ノブスタイルはフレアーで、デーパー径は44.4mm。
グリップノブ径は51.8mmと特別小さいわけでもなく、気持ち小さめのいつものサイズです。
ノブの薄さが15.4mmとここはかなり薄めです。
指をかけるor指を底側に外す前提ですね。
ここまで薄いものは国内のラインナップではそうそうお目にかかれません。
…と言うことで、とにかく太いハンドルが目立つTB42。
私の用途はもっぱら軟式ですが、それでも十分にその恩恵を受けることができます。
とにかくボールに押し負けない!
この1点に尽きます。
まとめますと、「デカめのヘッドに極太グリップで力ずくで押し込む」のに物凄く向いたバットです。
これをトニ・ブランコのスイングにオールドヒッコリーの高反発が合わされば…そりゃ札幌ドームのスタンドの上の通路まで飛んでいきますわ。
先にも書きましたがブランコ本人はハンドル径が細めとされるオールドヒッコリーAR13も使用歴があり、キャリアを通じて極太ハンドルを使っていたわけではないようです。
ミズノやZETTのバットがどのようなスタイルなのかはわかりませんが、市販されていない以上はこの超極太ハンドルを楽しむならTB42!
出回っているTONY BLANCOネーム入りもそれはそれでアリかもしれませんが、是非とももうちょい軽いサイズで使ってもらいたい快作です。