そんじゃグリス補充からはじめていきましょ。
まずは残量の確認。
ものの見事に飛んでます。
道理で裏革まで浮いてくるわけです。
接着力を考えるとジュンケイグリスはどうも頼りないので、市販のアタッチメントグリスを採用。
指の芯に寄っていた古いグリスを除き、さっそく塗り広げていくわけですが…
ここで重大なミス。
軟膏ヘラを使ってしまったばっかりに調子に乗って塗りすぎに…。
しかも均一にしようと閉じた拍子に土手の芯の位置まで広がる始末。
テンパってヘリやレースを落とす穴にも付着、あーもう滅茶苦茶だよ。
やっぱアタッチメントグリス、硬いですね。亜鉛華軟膏の比じゃないですわ。
私が自分でも疑うくらい不器用なのを加味してもやっぱグラブ作ってる職人さん方はホント凄いですよ。
自分のグラブでナンボ失敗しようがどうと言うことはありませんが売り物を作るとなると…。
よくわからん変な方向にひた走る某Yメーカーのこともとやかく言えやしませんよ。
いくらお金を積まれても素人の私にはグラブは作れないんですから。
どれだけ評判が悪かろうと、(価格と出来はどうであれ)ちゃんと売り物として供給できることは事実なんですから。
恐いもの見たさの部分もあるにせよ一度オーダーしようと思ってますし。
…そんな事を考えながら作業してたもので、最後まで写真撮るの忘れてしまいましたよ。
今回採用したのはヒマラヤスポーツのビジョンクエストブランド芯通しなしのブラック。
芯通しなしはなかなか見つからないもので試しに使用。
交換用レースはミズノのUSAローハイドのコルクが好きなんですよ。気持ち薄目でありながら非常に頑強。とにかく硬いんですが、その分慣らせばいい仕事してくれます。
タンカラー系のレースをお探しならおススメです。
で、それと比較してのビジョンクエストのレースの感想は…まぁ、値段通りですかね。
芯通しなしは硬めと聞きますし、これもそれなりの硬さはあります…が、やはり1000円前後のレースと比べるとチープと言わざるを得ません。
USAローハイドはホントにガッチガチである程度解してから使ってましたが、これはあまり時間かけてじっくりやるとせっかくの頑強さが損なわれそうで…。
とりあえず通し終えましたので、型に応じて適時調整です。
インスタグラムやebayを見てるとどうもアメリカでは内外野を問わず親指をがっつり外に反らす、または小指も外に反らすフレアースタイルを是とする方々がある程度おられるようで。
ルイスビルにもフレアーシリーズなるものがありますし。
グリス補充とレース総交換でガッチガチになったこのプロゴールド、せっかくのUSAグラブです。
型はあちらに倣ってフレアースタイルに仕上げてみましょう。
ウェブやら指カバーやらはまた次回。