私のとっておき中のとっておきの1本。
先日チラッとお話ししたレア中のレア。
SSKのボンズモデルです。
コイツがほんっとに情報がなく、サムバットの工場が水没してしまいボンズが急遽使っていたのが確か2007年。
日米で色々検索しても何にも出で来んのですよ。
約10年前のバットとは言え、ここまで情報が入らないものなのでしょうか…?
プロフェッショナルエッジって2007年からありましたっけ?
探せど探せど見つからず、偶然入手した1本です。
さてこのボンズモデル、本家サムバット2K1の完全コピーではないようです。
器具を貸出し中で打球部やグリップのサイズを測れないので触った感覚になるのですが…。
長さが約87cm。34インチより確実に数mm長いんですよ。
そしてヘッドが細く、カッピングなし。
ボンズが当時使用したいたSSKには、珍しくカッピングがないものもありました。
そして2K1より細いとはいえやはりビッグサイズのビール瓶型。
パワーヒッター仕様のロングバレルです。
カラーは打球部ブラックにグリップ側がエボニー?に近い、木目の見えるよくわからん色。
この時期のSSKならグレーが割と近かったようですが、どうも若干違いますね。
SSKロゴは現行の国内SSKよりグリップ側に寄ったUSA仕様。
アメリカの方でも売ればいいのに、なんでやらないんだか…。
ライセンス的な問題なんでしょうかね?カノーモデルでカノー仕様のカラーを本家サイトで取り扱わないのも謎です。
そしてボンズモデルと言えばベルグリップ。
この60mm前後の特大フレアーグリップが驚異のバランスを実現します。
あんなデカいバレル、ベルグリップでないととんでもなくヘビーなバットになりますよ。
それが87cm、900g以上、ビール瓶型のパワフルなスペックからはとても想像できない恐ろしいまでの軽さ。
ビッグバレル×ベルグリップはやはり納得のバランス。
人類の最高到達点のバットに恥じない完成度です。
素材は言わずもがなメープルで、サムバットと比較するのはさすがに酷なのでアレですが…。
まともに捕えるとイイ音しますよ。
SSKはプロ・アマ共に素材はかなり支持されてますし、その高評価に恥じない高音が鳴ります。
実家からの編集のため今はサムバット2K1は手元にありませんが、SSKとの違いはまたレビューしようと思います。
そして例によって伸縮性テープでテーピング。
やはりボンズモデルはこうでないと。
グリップが太くなりさらにバランスが向上し、押し込み具合や衝撃吸収も向上です。
今の中高生、下手したら大学生もボンズの全盛期を知らないと思うと、時の流れの速さを痛感してしまいます。
しかしボンズ以上の打者は未だ現れず。
鬼に金棒、ボンズに金属。
投げる球がない、万策尽きるとはまさにこのこと。
柳田、山田、筒香…今この時代を代表する素晴らしい強打者達ではありますが、彼ら程度の選手をボンズと比較するのは…もはやその差もわからぬほど隔たる実力差を晒しものにする罰ゲーム。
それはあの松井秀喜ですら、例のホームランダービーでそうなってしまったのですから。
ボンズのバッティングを見ることが叶ってしまったがために、今後ボンズ以上の打者をもう見れないと言っても過言ではないのが恐ろしいところ。
…最後に、1点。
上の方でも書きましたように、本当にこのバットの情報がないのです。
いつのモデルで、どの程度流通したのか、どこで取り扱っていたのか全く分かりません。
アメリカでも一緒です。
「どこで買えますか?」と聞かれましても、大変申し訳ありませんが私にはお答えできません。
ご理解願います。
サムバットであれば輸入すればいくらでも手に入りますが、SSKはオークションに出回るのを待ってください。