ブラックキャノンZⅡはレビューの実打動画もありますが、なかなか情報の入らないバトルツイン。
いかんせんK-ポイントと被りに被ってしまっているのがいけないんでしょうか。
個人的にはバットに求める要素を詰め込んだ理想のバットなんですが、あんまり人気ないみたいでちょっと残念です。
さてこのバトルツイン、ギガキングやハイパーマッハと同じ複合バットなわけですが。
決定的に違うポイントが3つ。
①2ピース構造
ここ近年で日本でも積極的に採用され始めた2ピース構造。バレル(打球部)は反発力担当、シャフト(グリップ)はフレックス(しなり)担当とそれぞれに最適な素材を使い分ける手法です。
バトルツインは打球部にウレタン、グリップにブラックキャノンZⅡと同様のカーボンを配置。硬めのフレックスで、しなりと言うよりは硬い打感が期待されます。
ここがK-ポイントとの違いでしょうか。
2ピースバットは、長年1ピースバットしか使ってこなかった我々日本人打者にとってはほぼ未知に近い機能。
私はUSAディマリニでその性能を堪能したのですっかり2ピース構造のファンです。
アタリもあればハズレもありますが、アタリのバット、自分に合うフレックスの2ピースバットに出会えればよほどのことがない限り他のバットに浮気しないで済みますよ。
打感や予想よりもうひと伸び打球が伸びてくれます。
②ロングバレル
なぜか流行らないロングバレル。ビール瓶型打球部てやつですね。
ビヨンドオーバルや球K-ポイント、H-ZONEなんかは本当にいい形状でした。
特にZETTの初代複合バットのトリプルZはチームバットとして好んで愛用していたものです。
そのチームでの初の公式戦、初代ビヨンドでなくトリプルZを使って逆方向に3ベースを打ったんですよ。
カーブか何か、緩い球に対応して力ずくで飛ばしに行ったのをよく覚えております。
複合バットが出始めたばかりのかの時代、逆方向と侮って目測を見誤った外野手の慌てふためく様を幾度見てきたことか。
個人の好みにもよるのでしょうがやはりビール瓶型はスイートスポットが広く便利です。
バットの重心と芯の位置は違いますから、V字形状はこれが離れすぎてよくわからないんですよ。
そもそもボールに対してシビアなバットコントロールが要求される軟式野球、打球部は広いに越したことはないでしょう。
③グリップの細さ
2ピース構造で打球部とグリップの太さの違いを意識しやすいバットではありますが…そもそもグリップが細いらしいですよ。
実物を図ったわけではないのですが、とあるショップさん情報だと22.5mm。
ビヨンドは大体24mm、木製の基準からみてもかなり細い部類です。
やはり細いグリップは体感重量が重くなります。
その分のストレスと引き換えにパワフルになり、先述のロングバレルと相まって、実はかなりパワーヒッター向けのバットなんじゃないか?
とも考えられます。
ギガキングを使っておけばとりあえず失敗はしないでしょうし、ハイパーマッハSほど軽くないですし、そもそもK-ポイントと特徴の被ったバットではありますが、もっと評価され騒がれてもいいバットだと思いますよ。
…ちなみに。
また、バトルツインのラインナップは上から
85cm/760g平均
84cm/750g平均
84cm/700g平均
83cm/690g平均
となっており適度な重さがあります。
ブラックキャノンZⅡと同じ素材も使う都合、ハイパーマッハSのような軽量化は難しかったのでしょう。
が、たぶん表記ミスだと思うんですが…。
85cm/800g…。