皆様、軟式バットをどうやって選んでおられますか?
具体的には、何を基準に選んでおられますか?
何を?と言われても、①長さ ②重さ ③複合か否か ④デザイン ⑤試打した際の感覚 ⑥評判
こんなところでしょうか。
これらのバランスがとれているのならいいんです。健全な市場でしょう。
正直、これでええんか?と思う事象が目立ってきましたので、この記事を更新した次第です。
そう、コイツのせいで。
そろそろメモとして書き残しておきたいと思った次第です。
いつも以上に思うがままに書いていきますのでプロットはメチャクチャです。
さて。
硬式木製バットであれば、ある程度の本数に触れてこれば、外見さえわかれば大体の使い心地や性能はわかってしまうので良いんですよ。
ところが軟式バットはそうもいきません。
2020年9月現在、とりあえずギガキング02のトップかミドルを選んでおけばOKの風潮が私の周囲ではある状態ですが、一度状況を整理します。
この記事用に私が勝手に考えたワードですが、代表的なバットを以下に分類します。
(某fpsゲームを参考にしました。ちなみに私はウデマエⅩです。需要があれば、おっさんでも若者に競り勝ってウデマエⅩにたどり着くまでの取り組みをまとめますのでコメントなどでお知らせ下さい。)
環境バット
レベルの上位・下位を問わず使用率が高く、とりあえず使っておけば間違いのないとされるもの。
飛距離であったり打感であったり、純粋に、性能が似たような傾向を持つ他のバットと比較して高い。
代表的なものはビヨンドマックスギガキング系、ハイパーマッハ系、ブラックキャノン系。
準環境バット
環境バットほどではないものの、フィール的にこちらが合うなどの理由で採用されるもの。
性能自体はかなり高いが、環境バットには若干劣る、使い勝手が悪い、またはピーキーな性能をしているため使用率が環境バットより低い。
代表的なものはMM18、イオタ系、K-POINT系など。
趣味バット
環境バット、準環境バットと比較して性能が劣ると言わざるをえないもの。
何を使おうと個人の自由ではありますが、もっと打ちたいのであれば、このバットを使うくらいなら環境バットに慣れた方がいいよ?と言わざるを得ないバット。
金属バット全般、木製バット全般。その他マイナーなカーボン・複合全般。
大体こうなるかと思います。全国の各リーグの全公式戦を集計する人でもいてくれればこの上なく助かるのですが、そんなことがあるハズもなく…。
で、こうなるのであれば、市場で最も高額取引されるのは環境バットや準環境バットになると予想できますよね?
ところがどっこい、冒頭の項目⑥評判 こいつが悪さをしているように思えます。
この記事を編集している時点で、メルカリで「アシックス レガートゼロ」と検索し、価格が高い順に並べた結果がコチラ。
なにこれ?
8~10万円でも売れてるんですよ。
時期的に大きな大会などでまだ結果を出していないはずのバットに8~10万円?
ギガキング02を2本買えますよ?
まだ売れてないのが93800円…。
10万円でも売れてますがな。
イーストンのとあるバットは、あまりにも突出した性能故にゲームバランスが崩壊し、ルールを改定せざるを得なくなり、生産終了して20年近く経つと言う伝説的なバックストーリーがあり、中古ですら米韓で10万円相当(1000ドル、100万ウォン)やそれ以上で取引されるケースがあります。
対して、レガートゼロは発売されたばかり。まだ何も成してません。
何がこのバットをそこまで高騰させるのか?…は言うまでもないので言いません。
ではここで、一度冷静にレガートゼロの性能を予想してみましょう。
丁度アシックスがすっげぇありがたいデータを出してくれています。
これ!
こんなデータが欲しかった!
各メーカー、新シリーズが出る度に新旧のバットをこうやって比較したデータをくださいマジで。
このことから、旧バット(バーストインパクト?)と比較して
・反発係数が最大になるポイント(真芯?)が5cmも先端寄り
5cmはとてつもなくデカい。これだけ先端に寄っているのなら、重心も先端に寄っていそうなものです(真芯と重心は別物なので断言はできません)。
・旧バットと同じ感覚で使うと思ったように飛ばない可能性がある
逆に手元寄りに捕えると、旧バットに劣る性能になってしまいます。
バットの先端を意識したアプローチが必須でしょう。
バーストインパクト?のユーザーなら、なんとなくイメージできそうなのではないかと。
ここで思うのが、レガートゼロとバーストインパクト?の各バットの反発係数の最大値。
旧バットが約0.57に対し、レガートゼロは約0.59。
ビヨンドマックスキング→メガキング→ギガキングの反発係数の上昇値を考えれば、確かにこの上昇はデカいです。
理論値的には、レガートゼロは旧バットを上回る飛び体感できると思います。
おそらく準環境バットに落ち着くのではないかと予想します。
で、8~10万円?
ギガキング02の2倍?
このデータを真に受けるならば、私はギガキング02と同程度+αまでのお金しか出せないですね。
現環境を見るに、メンテナンス用の器具込み・新しいギミックへの期待や応援のお布施の意味も込めて45000~50000円の価値はあると思います。
仕様が仕様なだけに、JSBBの認可を得るのが大変だったそうです。
私も一応は医療系の人間で、家族や友人に製薬企業の人間もおりますゆえ、商品を世に出す苦労と言うものは申し訳程度に理解しているつもりです。
ただ倍払ってまで使いたいか?と言われれば…。
私としては、準環境バットレベルの性能はあるだろうとの予想、そしてメンテナンス用の器具込み・新しいギミックへの期待や応援のお布施として5万円を若干超える定価には納得しております。
ただ、納得していてもその価格で手に入らない。
予想される性能的に、今現在出回っている価格では納得できない。
バットを選ぶ際に、正当に評価しているのに購入には至らないワケです。
こんなしょうもないことで。
コレが健全な市場かと言われると…ねぇ?
また、先述のように、今回アシックスが出してくれたデータは本当にありがたいもので、長さ・重さ・形状・素材で性能の予想ができる木製バットと違い、実際に打ってみるまで何もわからない複合バットの性能をある程度予想することができます。
各メーカーがこれ位データを開示してくれれば、試打ができない環境の野球民でも性能や使い勝手がイメージしやすくなり、バット選びが容易になって、結果的に新しいバットに移行しやすくなる…。
とりあえずビヨンド!とはなりにくくなる。
そうならないかなぁと思った次第です。